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2005年08月11日

★こんな感じで小説を書いています

こんな感じで小説は書いています。

「プロットタイトル」は3階層になっており、最下層のタイトルの下に「本分もどき」が書かれています。

このプロットタイトルは、Wz Editorの「目次作成」機能を使うことによって、このように1ボタンで抜き出せるようにしています。




..再度中華料理店へ
...┗ 腑に落ちない輝明
◇ 場所 :
◇ 時刻 : 1時過ぎ
◇ 人物 :
◆ 内容 : ――――――――――――
....└・アリーナ・ブランカへ戻り延長手続き
アリーナ・ブランカへ戻ると、理由をつくってひとりになった。また必ず連絡すると言っただけで。彼らと別れると輝明はすぐにアリーナ・ブランカ唯一の旅行代理店へ入り、フライトを二日間延長させた。後悔はしなかった。クライアントや青田のことなどほとんど考えなかった。
何か腑に落ちない。ファビオラの居場所はわかった。彼女が育った土地や家も訪れることができた。だが何か、大きなものが足りない気がした。マルコの携帯電話に電話するがつながらない。
....└・再び警察へ連絡 マルコは不在
しようがなく、またバイクタクシーに乗り、マルコの警察署へ向かった。しかし残念ながらマルコは不在。相変わらず上半身裸のセサールが、扇風機の前のデスクに陣取ってぼうっとしているだけ。事件の処理が長引いていて、携帯もつながらない。
....└・携帯電話のありかはわからない
携帯電話のありかはわからないし、もちろんわかったとしても見せられないとセサール。マルコと異なり、無愛想な態度。
携帯の履歴を確認したかったが。
セサールは、輝明の言っていることを理解できないようだった。携帯電話の機能がまったくわからないようだった。
....└・警察を出て
警察を出て、暑い中外を歩いた。
あのスポット、そしてファビオラの島。何かわからないが、ひっかかるものを感じる。マルコに相談すればクリアになるとは思えないが、今は、彼とどうしても会いたいのだ。
――――――――――――
◇ 説明 :
◇ 期待効果 :
◇ 課題 :"ひとりになる理由とは


...┗ 中華雑貨店では邪険に
◇ 場所 :
◇ 時刻 : 2時
◇ 人物 :
◆ 内容 : ――――――――――――
....└・中華雑貨店へ
昼の2時を過ぎていた。適当に屋台で昼を済ませ、いったんアリーナ・ブランカへ戻ってくる。
忘れていたが思い出して、その足で中華雑貨店へ行ってみる。しかしオーナーは先日と異なり、そっけない態度。上半身裸になって荷物を運び入れていた。
覚えていますかと聞くと睨まれる。中国人がオーナーをしている拳法のジムを教えてくれるという話でしたが。
邪魔だ、どけと一喝される。ジムの場所だけでもいいから教えてくれと言うと、「ヒムナシオ・デ・ロベルト」という名前だから自分で調べろ。最後の一言。そいつに会っても目的のものを探してはくれないが、探してくれる人間は紹介してくれる。
輝明は何も言い返すことができないまま、店を出た。
――――――――――――
◇ 説明 :
◇ 期待効果 :
◇ 課題 :"ひとりになる理由とは


...┗ 教会前の中華料理店へ
◇ 場所 :
◇ 時刻 : 2時半
◇ 人物 :
◆ 内容 : ――――――――――――
....└・教会前の中華料理店へ
サン・フェリペ教会前を通りかかる。いったん通り過ぎたが、「レスタウランテ・グアダルーペ コミダ・チナ」店の名前を見て思い出す。
店に入るかためらい、看板をじっと見つめていたが、とにかく店内へ。店の中は狭い。先日うかがったときと同じ女の客。相手も覚えていたのか女も輝明の顔じっと見つめ、観察してくるので、輝明も女の顔を見ながら横に座る。
....└・マスターと青年
厨房の中にはマスターと思しき中年の中国人男性。そしてこの前、エンリケを冷たくあしらった青年。
マスターが輝明を見ると露骨にイヤな顔をした。青年のほうは、輝明には気づかず肉をスライスしている。マスターに睨まれながらだからか、包丁を持つ手が震えている。
....└・ファビオラを知らないか
注文は? と、マスターが青年の手つきを注視しながらぶっきらぼうに聞く。何か食べようと思ったが、時間もない。実は女を捜している。ファビオラという女性を知らないかと。
青年が包丁を持つ手を止め、振り向く。するとマスターが帽子をとって青年の横っ面をはたいた。聞きとりにくいスペイン語で叫ぶ。中国語訛りのせいか、ほとんど何を言っているのかわからない。
なぜ俺に聞く。ファビオラは島の女で、ハリケーン襲来後、行き場をなくしてしまった。行方を探している。彼女のママがこの辺りに住む東洋人に世話になっており、その人を頼りにして生きている可能性が高いと聞いた。
....└・感極まる輝明
その女は何をやった。お前の金を盗んだから取り返したいのか。つたないスペイン語で話す。からかってんじゃねぇよっ。輝明は語気を強めた。疲れが輝明の理性を失わせようとしていた。俺は彼女に謝りたいだけだ。テーブルに手をつく。喉に引っかかった泥を吐き出すように、「彼女の無事さえわかれば、それでいいんだ俺は」と怒鳴った。「それだけでいいんだ」と。
マスターは頭を掻き、何か母国語でつぶやいた。
「ファビオラというのか」と青年。島の女か。そうだ。
マスターが睨むので口をつぐむ青年。青年は客の女に目を走らせる。女はその視線を感じ取ってからすぐ輝明を見やった。
「島にいた女のことなの」
「知っているのか」輝明はとっさに大きな声を出した。
「そりゃ、もっと情報がないと」
....└・憲法ジムのトレーナーがついてこい
女が言いかけたところへ、体の大きな東洋人が入ってくる。ロベルト、とマスターに呼ばれる。太った大男。日に焼けていて、現地のドミニカ人にも負けないほど全身褐色の肌に包まれている。肩には刺青。
マスターが男に包丁を向け、
「あいつなら知ってるから、奴に聞け」マスターが怒ったように言う。「それと注文しないならとっと帰れ」店員の青年と女の客が目を合わせる。
「どうした」
「ファビオラという女を探している」輝明が言うと「ファビオラ、聞いたことがあるような、ないような」
「島の女だ」
「ほう」
「リリーの店で」と言いかけると、ロベルトと呼ばれた男は厳しい顔で人差し指をかざした。
「お前は、誰だ。最初に自己紹介しろ」
自分自身のことはかいつまんで説明した。それよりファビオラについては細かい情報を提供した。女の客にも聞こえるように。目鼻立ちがはっきりしていて、容姿がドミニカ人離れしていること。サンタカタリーナの多国籍料理店で働いていたかもしれないこと。
少し考え込む大男。まっとうな商売をしているとは思えない。
「その女にどうしても会いたいのか」輝明は目を離さないままうなずいた。
「俺よりもよく知っている奴がいる。来い」
ロベルトはそう言い、すぐ入り口のドアに向かった。
――――――――――――
◇ 説明 :
◇ 期待効果 :
◇ 課題 :"


...┗ ハント役に会う
◇ 場所 :
◇ 時刻 : 3時
◇ 人物 :
◆ 内容 : ――――――――――――
....└・バラック小屋が並ぶ路地裏の一角に案内される
ロベルトに案内されたのは、路地裏の一軒家。散らばった野菜や果実の腐臭、それらに群がる野犬。
ロベルトは、憲法のジムでトレーナーをやっているという。中華雑貨屋のオーナーが言っていた男というのは、この男のことだ。
....└・リリーの特殊な娼婦宿で雇われた男
ロベルトが「チェチャ!」と名前を叫ぶが、反応はない。いないのか。いや、いる。勝手に入っていく。
ガレージで、上半身裸で寝ている男。近くに空のビールケースが積まれている。
ロベルトが傍らに座り込み、平手で頭をたたく。最近ジムのほうに顔を出さないじゃないか。金はどうした?おびえる男。シャツぐらい着ろと言って着させる。
お前に会いたいという客を連れてきた。リリーの店にファビオラという女がいただろう。
ファビオラ? 輝明を見る。
こいつは、リリーの宿で労働が可能な娘たちをハントする役割だと輝明に。輝明、顔をしかめる。
リリーの宿とは? あいつは娼婦宿を経営していた。
....└・娼婦宿の全貌 そこで働かされていた少女たち
この海近辺をうろついて、何も知らなそうな女をつかまえる。だが頭の悪そうな女はダメ。純粋で、無垢な心を持っていないと。純粋で無垢な娘が娼婦宿で働くか。それを改心させるのが俺の役目。
....└・写真で確認
輝明がハルコーンを取り出し、目の前で操作する。ロベルトも男も、ピュアホワイトの携帯電話を不思議そうな目で見はじめた。TFT液晶に映し出された被害者らの写真を見せる。男は食い入るように携帯の小さな画面を覗き込んだ。死体の写真ではわからないようで、新聞に掲載されたものを見せると、男は大きくうなずいた。
ロペスはよく通ってました。レストランよりも娼婦宿のほうに。モンテネグロも見たことがありますが、彼には世話になったことがあり、誰にも言いませんでした。
ステッフェンは定かではないが、ヒッピー風の北米人を見かけたことはあるとも言う。間違いないだろう。写真を見てもよくわからないというが、髪も髭も伸ばし放題の男だ。日ごと風貌は変わるであろうし、見る角度や写真のうつし方によっても捉え方は異なるはずだ。一発でこの人だと言われたほうがなお怪しい。ようやくつながった。
だが、フランシスコは有名人だから、もし見かけたらすぐにわかるはず。彼は見たことがないと言った。
....└・客層
☆客は、外国人や富裕層を対象。外国人の場合は空港までスモークのはったワンボックスで迎えにいくことも。運転手もやらされた。20歳のとき。運転しているとき、後部座席で外国人たちの会話。外国語を習わなくてよかったと心底思った。
....└・おしゃべりになる男
ロベルトが手を離すと、暗い表情をしていた男は途端に饒舌になった。仕事は楽じゃなかった。女は半年で入れ替えるというリリーの方針があったから。しかしそれだけの身入りがあったのだろう。まあね、とほくそえむ。どんな娘たちがいた。ほとんどが十代。もちろん、ほとんどがヴァージンだった。笑う男。トレーナーは男の伸びたシャツの襟足をつかんでねじ伏せた。誰がそんなことを聞いた。よけいなことはしゃべるな。ドミニカ人は聞いてもいないことをベラベラとしゃべりやがる。すっかり震えあがった男。それからは何を聞かれても、はやくここから帰ってくれと叫ぶばかり。
....└・結局ファビオラはいたかどうかわからず
 最後に答えろ。最初の質問を、だ。ファビオラという女がいただろう。
 ファビオラ。少し考える。確かにいたような。どんな女ですか。確か二十歳前後だったと思う。島の出身らしい。若い女はたくさんいたからわからないが、聞いたことはある。ただ、少なくとも俺がハントした女じゃない。カトリック系のクリスチャンネームじゃないから、目立つはずだ。
 苦虫を潰したような表情で輝明は男をながめた。彼の顔から、彼女たちがどのような扱いをされていたか、容易に想像がつく。
 リリーとマルコの会話を思い出す。
「鶏小屋だよ。うるさい雌鳥がわんさか」
――――――――――――
◇ 説明 :
◇ 期待効果 :
◇ 課題 :"


...┗ 店員たちが追いかけて
◇ 場所 :
◇ 時刻 : 3時
◇ 人物 :
◆ 内容 : ――――――――――――
....└・朦朧とする頭
ひとりで路地裏を歩いた。頭上の太陽。照り返すアスファルト。強烈な匂い。朦朧とする頭。携帯電話でマルコへ電話。しかしまだつながらない。
大通りへ出ると、激しいクラクション。猛スピードで走ってくる車が目の前を横切る。輝明は足がもつれてその場で尻餅をついた。
....└・店の店員と客が輝明を追いかけてくる
そのとき、誰かが輝明の背後に近寄り、後ろから抱き起こした。一瞬ホセかと思いながら振り返ると、あの中華料理店にいた女の客だった。すぐ脇には店で働いていた青年も立っている。
「あんた、ファビオラの何なの」
女はいつの間にか輝明の腕を強く握っていた。輝明はめまいがし、もう一度跪いた。ちょっと。大丈夫、疲れているだけだ。
青年のほうはやたら周囲の目を気にしている。
マスターには見つからないかな。
肉を買いに来たことにしてるんでしょ。それはそうと、あんた。さっきの私の質問に答えてよ。どうしてファビオラを探してんの」
輝明は早口で説明した。慌てたせいで言葉がもつれた。知っているはずの単語もなかなか出ないときもあった。
....└・ファビオラはリリーの店で働いていた
ファビオラの恋人だったの。少なくとも、俺はそう思っていた。
二人が顔を見合わせる。何か知っているのか。知っているも何も。と青年。イサベルの被害で島にいられなくなり、アリーナ・ブランカにやってきてから、何度か会った。どこで。食事をするときよ、と女。うちの店にしょっちゅう来てた。
本当か
サンタカタリーナにある多国籍料理店って言ったら、リリーの店でしょ。そこで働いていたファビオラという女の子なら間違いないわよ
輝明は立ち上がって、女に迫った。
うちのマスター、あれで面倒見がいいんだよ。
じゃあ、リリーの店で働いていたのは間違いないのか。二人とも同時にうなずいた。輝明は体を熱くした。
....└・さらに情報を
輝明は道ばたで売っている●を5個くれと言って買い、彼らに与えた。
いいのかい。青年のほうが突然明るい表情になって言った。
それで、ファビオラは、今はどこに
ここ数ヶ月会ってない。数ヶ月。
....└・ハイチには行っていない
ハイチへ帰ったと聞いているが、じゃあ行ってないんだな。いつ。わからない。だがイサベルが来る前だろう。そんなことあり得ない。パスポートなんてないだろうし、そんな金も持ってなかったはずだ。それにハイチはずっと政情が不安定で、あそこに帰りたがるなんて考えられない。
いつ彼女と会った。数ヶ月ってどれぐらいだ。一月に食堂で一緒にご飯を食べた。一月。思わず大きな声を出した。まだ二ヶ月も経っていない。ファビオラの居場所の、すぐ近くにまでやってきたという思いが。
疲れていた。いろいろ悩みを抱えていた。
なぜ。店で働くことに疲れたと言っていた。
店をやめたらどうだとアドバイスしたのよ。でも彼女のママを世話してくれた恩人らしいし、他に行くところがなかったそうだ。叔父がいただろう。漁師の仕事を細々とやっていたそうだが……。彼女の叔父についてはよくわからない。
....└・いい人がいたかもしれない
本当にいい子だった。心の支えをしてくれそうなノビオ(ボーイフレンド)を紹介しようと言ったが、彼女は頑として断った。彼氏がいたかどうかはわからないが、誰かを強く思っていたことは確かだ。
輝明は再びめまいを覚えた。平衡感覚を失いそうになった。
こんなことを言ったら失礼だが、ファビオラは、なぜ君の店に。うちのマスター、あれで面倒見がいいんですよ。だから彼女が金がないとき、支払いはいいからって。他の客には黙って食べさせてやってたんです。あのマスター、苦労した時代があったから、そういう人は見過ごせないみたいで。俺も、昔はこそ泥まがいのことしてたときに今のマスターに知り合って……
視界が突然ぼやけた。青年の話を聞いていられなくなっていた。記憶の中にしかなかったファビオラが実際に存在し、彼女にに優しくしてれた人間が現実に目の前にいる。

どこに住んでいたかは知らないのか。アパートの場所ははっきりしない。リリーと一緒に住んでいたわけではないことは確か。
ここは彼女がいた町なのだ。周囲の風景を見ながら思いをふける。
....└・連絡先を聞く
彼らは紙切れに殴り書きで住所を書いた。電話はない。でも、もし何かわかったら教えてくれないか。ただあの店に来ちゃダメだ。マスターはいい人だが、あんたみたいなアジア系ツーリストが嫌いだから。
わかった、彼女の居場所がわかったら必ず連絡する。
輝明が礼を言ってその場から離れようとすると、再び青年が輝明の腕をつかんだ。
会いたいんだ。あんな純真な子は他にいない。何か困っていることがあったら力になってやりたい。こいつだって同じ。青年は女を指して言った。あんたと同じだ。二人は恋人同士なのだろう。
輝明は手をあげ、通りかかったバスに飛び乗った。
....└・バスの中で少女の歌
バスの中では少女が歌をうたって小銭を集めていた。輝明は一ドル紙幣を彼女の帽子に投げ入れた。乗客たちが目を見張って輝明の顔を見つめている。少女は輝明の前で、彼のためだけに歌をもう一曲披露した。
思いがけず乗客から拍手が起こった。輝明はもう一枚、ドル紙幣を渡そうとしたが断られた。隊員時代はしなかった行為をしていることに、今になってようやく気づいた。
....└・謎がときかけている
ポケットに入っていた手紙を取り出し、開けようとしたが途中でやめた。破り捨て、足下に落とした。
ファビオラはリリーの店で働いていた。そして店で働く中で金に困って、親身になってくれた連中がいる。これまた東洋人が経営する店だった。リリーの店の敷地内には、秘密の娼婦小屋があり、そこには騙されて連れてこられた田舎娘が体を売るために囲われていた。ファビオラはリリーを頼って訪れたはいいものの、仕事上、何らかの悩みを抱えていた。そしていつも疲れ、食事もできないほど経済的に逼迫していたころもあった。
ファビオラに渡したはずの携帯電話は、死んだロペスの手に握られていた。そしてロペスを含む三人は、リリーの店に出入りしていたことが判明。さらにファビオラが住んでいたバラック小屋の跡にはフランシスコの耳にあったアクセサリーが見つけられている。
☆ポケットの中からオレンジの石。これは何なのだ。
何かが一つにつながろうとしていた。
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◇ 説明 :
◇ 期待効果 :
◇ 課題 :"





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Posted by rampo2006 at 06:34

2005年07月17日

★執筆しながら、プロットタイトルを付加していくやり方

コンパクトフラッシュ・メモリのクラッシュで大幅に手戻りした私でしたが、昨日、けっこう挽回しました。

データは消失しても、物語の骨組みは残っているので、記憶力だけを頼りにせずに再執筆できました。


ところで昨日、QX Editorの「原稿用紙の枚数計算マクロ」を利用して、現在の枚数を計算してみたところ、「451枚」という結果が出ました。

細かいプロット・タイトルや、タイトル間の改行もカウントされているので、実質は300枚ぐらいでしょうが、現時点では「多いな」という感触。
このペースで書いていると、550枚におさまるのは微妙な感じです。


さて今回は、WZ Editorの「目次を作成してコピー」機能で、プロット・タイトルだけを抜き出してみました。いつも物語の骨組みだけが抽出できるよう、工夫して執筆しているので、普段はただのテキストファイルでも、ワンクリックでこのような表を取り出すことができます。



前回公開したときよりも、さらに細かく刻んで書いていますが、ようく見ると、重複していたり、前後関係がおかしかったりするところがあることに気づきます。




<前回>

【ドミニカ2日目】
   ■メルカードへ
      ┗ 朝食とタクシー
         └・朝食後バイクタクシーで繁華街へ
         └・少年の荒い運転
         └・渋滞をすり抜けていくバイク
      ┗ メルカード
         └・指定された食堂はうら寂しい場所
         └・バイクタクシーの少年に言づて
         └・何かあれば警察へ
         └・食堂へひとりで 待ち受けていた二人
         └・男に手錠をかけられる

   ■取り調べ
      ┗ マルコとセサール
         └・警察署内で
         └・地元の警察官、マルコとセサールから取り調べ
         └・日本からの電話で応えたのはロペス
         └・ロペスは4つ死体のひとつ
         └・誤解 日本から来たばかりで事件と関係ナシ
      ┗ 事件の可能性
         └・4人死体事件は「事故」との見解だった
         └・建物崩壊と嵐の襲来とが同時間帯だったから
         └・ところが死亡時刻が異なった
         └・ファビオラが何らか関連を?
      ┗ なぜ中国人と?
         └・取り調べ終了
         └・ロペスと関係深い中国人女性が

   ■リリー
      ┗ リリーの情報
         └・リリーの店へ
         └・リリーがなぜ捜査線上に
      ┗ リリーの店
         └・リリーの店は多国籍料理店
      ┗ リリーとの話
         └・捜査に非協力的なリリー
         └・4人死体事件の4人のうち、知っているのはロペスだけ
         └・ファビオラなんて知らない
      ┗ 警備員にメッセージ
         └・マルコが警備員にタバコを
      ┗ 車の中で
         └・どうやら収穫なし

   ■訓練校
      ┗ 訓練校へ
         └・死体発見現場の訓練校へマルコと
         └・昔の面影
      ┗ 過去の活動内容
         └・エンリケやルシオといった過ごした風景
         └・輝明の訓練校での活動
         └・活動の意義について
      ┗ 訓練校周辺へ近付いた者
         └・事件当日まで訓練校に近寄った者は4人を除いていない
      ┗ 四人についての考察
         └・死んだ4人に接点はない
         └・接点として浮かび上がっているのがリリーの店だが
      ┗ ホセからの電話
         └・ホセが心配して電話
         └・エンリケから借りた携帯電話が着信

   ■警察署
      ┗ 遺留品
         └・別室に案内される
         └・遺留品 輝明に見覚えのあるものはない
      ┗ 四人の写真
         └・死体の写真
         └・それぞれ外見の特徴
         └・警察の上層部は事故死として片づけたい
      ┗ ロペスの性癖
         └・一番不可解なことは4人があの場所にいたこと
         └・ロペスの性癖を隠すため、ロペス家は隠蔽したい





<今回>
【ドミニカ2日目】
   ■メルカードへ
      ┗ 朝
         └・朝早く起きて朝食 気分がすぐれない
         └・ゲイにつかまって無駄な時間
         └・ホセらと連絡がつかないことに気づく
         └・二人に二度と会えないのでは
      ┗ バイクタクシー
         └・朝食後バイクタクシーで繁華街へ
         └・渋滞に巻き込まれ焦る
         └・寂れた銀行前でおろされる
         └・運転手に高額のお金
      ┗ メルカード
         └・メルカードの思い出
         └・指定された食堂を少年に教えられる
         └・少年らに保険をかけるため金を
      ┗ 地下の食堂へ
         └・相手の目的に対する考察
         └・店内の様子
         └・二人の男 声をかけられる
         └・男に手錠をかけられる

   ■取り調べ
      ┗ マルコとセサール
         └・警察署内で
         └・マルコの詳細
         └・テーブルに押さえつけられて質問責め
         └・小一時間、経緯を説明
      ┗ 署内で再び説明
         └・署内でもう一度説明
         └・日本からの電話で応えたのはロペス
         └・ファビオラが呼び出した可能性が高い
         └・すべて話したことを悔いる
         └・遠い国からはるばるよく来たもんだ
      ┗ 事件の可能性
         └・事件について輝明が知っていること
         └・マルコは事故と処理するためのレポートを
         └・海風が原因ではない
         └・マルコは事件からはやく解放されたい
         └・だが報告書まだ書き終わっていない
      ┗ 事件である三つの可能性
         └・建物崩壊と嵐の襲来時刻とずれがある
         └・セサールについて
         └・輝明の登場でさらに事件性強まる
         └・ファビオラが何らか関連を?
      ┗ なぜ中国人と?
         └・取り調べ終了
         └・なぜ中国人と思ったか
         └・ロペスと関係深い中国人女性が
         └・輝明とマルコで、リリーのところへ

   ■リリー
      ┗ リリーの情報
         └・リリーは身一つで立派な店を
         └・ロペスはリリーに多額の融資
      ┗ リリーの店
         └・サン・フアン村に到着
         └・豪奢な門構え
         └・レストランを観察
         └・メニューを見る
      ┗ リリーとの話
         └・リリーの老けた印象
         └・この国に不釣り合いな風貌
         └・死亡時刻の関係で再調査することとなった
         └・ロペスのことは知らない
         └・リリーは輝明ばかりに目を向けた
         └・大規模改装はロペスが資金提供?
         └・リリーはごまかす
      ┗ 一人の女を捜している
         └・ハイチのウェイター 迫害の事実
         └・4人のうち知っているのはロペスだけ
         └・ファビオラなんて知らない
         └・裏庭の敷地
         └・マルコが警備員にメッセージ
      ┗ 車の中で
         └・どうやら収穫なし

   ■訓練校
      ┗ 訓練校へ
         └・訓練校の間近から見た様子
         └・死体発見現場の訓練校へマルコと
         └・訓練校へかかっていた橋は倒壊
         └・寂れた訓練校のディテール
         └・携帯で撮影
         └・訓練校の昔の姿
         └・建物を支える梯子
         └・昔の面影と事件現場
         └・ロペスはどのように電話を手にしたか
      ┗ 過去の活動内容
         └・マルコに訓練校の話
         └・訓練校は司祭の意向のもとに
         └・元の漁師等に戻る子供たちが多いが
         └・活動の意義について
         └・喜美子から逃げてないで帰ってこいと
      ┗ 三人の証言
         └・空には海鳥
         └・四人は同じ漁船で上陸した
         └・四人が漁船で上陸
         └・目撃者がいたのか
         └・マルコ当日を振り返る
         └・村人はサン・フェリペ教会に
         └・三人の証人があらわれた
         └・米ヨット乗りは誰も近づいていないと
         └・加ダイバーの証言
         └・犯人が逃走した形跡もなし
         └・地元農夫の証言
         └・ヨット乗りらは嵐に巻き込まれた
      ┗ 四人についての考察
         └・死んだ4人の接点について
         └・接点として浮かび上がっているのがリリーの店だが
      ┗ ホセからの電話
         └・海鳥が飛び立つ
         └・ホセが心配して電話
         └・電波が届くことに驚く

   ■警察署
      ┗ 遺留品
         └・警察署へ戻る二人
         └・首都から電話
         └・別室へ案内
         └・死因
         └・建物は人為的に倒せない
      ┗ 四人の写真
         └・マルコへ電話
         └・もう一日待ってくれとマルコ
         └・死体の写真
         └・フランシスコ
         └・ロペスら外見の特徴
         └・警察の上層部は事故死として片づけたい
      ┗ ロペスの性癖
         └・車に群がる子供たち
         └・不可解なことは4人があの場所にいたこと
         └・4人はあまり調べられていない
         └・ロペス家はスキャンダルを恐れている
         └・警察は及び腰




文章だけをダラダラ書いていると、自分が書いたことを正当化しようという甘えに負けてしまうことがあるのですが、このようにある単位で文章をくくり、そこにタイトルをつけてあとで抜き出すと、物語全体を俯瞰することができ、順番を入れ替えることや、節単位で「ズバッ」と消去することが簡単にできます。書いた文章だけを追いかけていって、けっこう気に入ったフレーズにぶちあたったりすると、未練がましく消せないときがありますからね。私の場合。

客観的に、作品を見つめなおそうとするとき、とても役立ちます。


また「★小説の全体像を俯瞰する」のときのように、プロット・タイトルだけを抜き出して、近日中に並べてみようと考えています。

自分の視界のなかに、自分の作品全体をおさめることって、けっこう重要なことだと思うんです。庭師も、庭全体が見て作品の「まとまり感」を眺めるでしょう。あれと同じです。

普通の作家は、頭のなかでやっちゃうんでしょうけど、私は物理的にやってしまいます。



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Posted by rampo2006 at 07:04

2005年05月21日

★第52回江戸川乱歩賞応募予定作品のプロット公開

【プロローグ】
  ■夢
    ┗ ファビオラ登場する夢
        └・美しいカリブの海中でファビオラと遊泳
        └・はやく電話してきてと輝明に嘆願

  ■深夜仕事
    ┗ 目が覚めてコンピュータルーム
        └・4日間徹夜でネットワーク作業
        └・披露困憊の輝明
        └・課長の青田がクライアントに嘆願するも許されず
    ┗ 昔話(妻との関係)
        └・輝明が、妻との関係が今も修復されないことを告白
        └・青田は娘と遊園地へ行く約束 仕事を切り上げたい
    ┗ 昔話(ドミニカに残した恋人)
        └・ファビオラと出会った経緯
        └・協力隊でドミニカへ赴任していた時代に
        └・ところがハリケーン襲来で現在は行方不明
    ┗ 携帯を沈めた
        └・唯一ファビオラと連絡をとる手段がある
        └・携帯電話をカリブのあるスポットに沈めた
        └・ただし電話がつながるには3つの条件が必要
        └・あり得ない話
    ┗ ウェイクアップ
        └・3年後に携帯が自動ウェイクアップ
        └・その「3年後」とは今日 それも20分前
        └・電話が通じる可能性はゼロに近い
    ┗ ファビオラへコール
        └・青田が電話をさせる
        └・電話がかかる可能性はゼロに等しい
    ┗ 男の怒号
        └・クライアントのデスクから国際電話
        └・ところが奇跡的に電話がかかる
        └・「ファビオラ」の名前を叫ぶ男の怒号(スペイン語)
        └・ファビオラの身に何が?

  ■タクシー
    ┗ 帰路
        └・クライアントから帰路
        └・強い疲労感、言いしれぬ不安
    ┗ 電話についての考察
        └・あの電話は何だったのか
        └・IP電話導入後の問題点が原因か
        └・しかしファビオラという名前が出た以上、混線ではないはず
    ┗ ドミニカへのフライト
        └・携帯でフライト情報を調査
        └・午前の便を確認
        └・タクシー運転手が不審な目で輝明を

  ■出発準備
    ┗ 貝殻と電話番号
        └・帰宅すると重い空気 妻の存在
        └・ドミニカから持ち帰ったものを調べる
        └・あの携帯の番号を確認
    ┗ ラファエル
        └・協力隊時代のカウンターパート・ホセに国際電話
        └・ホセの息子ラファエルが電話に。頼み事
    ┗ 金沢から電話
        └・クライアントから電話。またネットワーク障害
        └・輝明は断るが、ふざけるなと一蹴される
        └・激しい感情。ドミニカへ渡ることを決意
    ┗ 出発準備
        └・出発準備 妻に書き置き
        └・迷うが衝動的に家を出る
    ┗ 青田へ電話
        └・空港から青田へ電話
        └・青田は娘と約束
        └・輝明が突如ドミニカへ行くと聞いて激怒

  ■飛行機で
    ┗ 機内で幼少のこと
        └・飛行機に搭乗 幼少のころを思い出す
        └・海女だった祖母に育てられた
        └・小さいころから海に親しんできて潜水が得意
    ┗ カリブの思い出
        └・環礁でファビオラと抱き合ったこと
        └・東洋人に好感がもてるとファビオラ
    ┗ 真珠の夢
        └・機内で祖母と真珠を見つける夢を見る


【ドミニカ1日目】
  ■空港
    ┗ ドミニカ共和国
        └・ドミニカの首都サントドミンゴ到着
        └・ドミニカ共和国とは(概要)
    ┗ 輝明の活動概略
        └・輝明の過去の活動概略
        └・海岸沿いの訓練校で情報工学を教えていた
    ┗ 税関〜ロビー
        └・税関でのチェック
        └・空港の、カリビアンらしき雰囲気
    ┗ フランシスコ
        └・空港のモニターでメレンゲのPV
        └・歌手のフランシスコがダンスと歌

  ■2度目の電話
    ┗ 電話待ち
        └・空港内の電話
        └・日本からした電話の可能性について
        └・解約か混線
    ┗ 異なる声
        └・再度あの携帯へ電話
        └・また異なる声。「ロペスとどんな関係だ」と
        └・空港を出るときには、さらなる胸騒ぎ

  ■空港からの道
    ┗ エンリケの出迎え
        └・エンリケがピックアップトラックで出迎え
        └・アリーナ・ブランカを目指す二人
    ┗ 事件の話
        └・エンリケが気になることがあると
        └・4人の死体があの訓練校で発見された
        └・歌手のフランシスコもその一人
    ┗ 世間の注目度
        └・マスコミが騒ぐ理由は富豪のロペスの死
        └・事故と言われているが不可解な点が多い
        └・しかし教会の修復工事で村民の全員にアリバイが
    ┗ エンリケの生い立ち
        └・不幸なエンリケの生い立ち
    ┗ カリブの海が見える
        └・トラックで難所を越える
        └・アリーナ・ブランカの海が見えてくる
        └・日本での疲労に満ちた日々を思い返す

  ■アリーナ・ブランカ
    ┗ アリーナ・ブランカに到着
        └・アリーナ・ブランカに到着
        └・活気あふれるドミニカの観光地。美しい海の情景
        └・かつてファビオラがいた島の影が遠くに
    ┗ イサベルの傷
        └・二年半前のハリケーン イサベル被害について
        └・30万人にのぼる被災者
        └・アリーナ・ブランカは一時期閉鎖していた

  ■ホセと再会
    ┗ ホセの工場
        └・ホセの工場へ向かう
        └・昔の面影は消え、全身真っ黒になって働くホセ
        └・見てはならぬものを見た、という感覚
    ┗ ホセとの再会
        └・就業時間中に外へ出てくるホセ
        └・上司にどやされても輝明のもとへ行ってしまう
    ┗ ホセの調査報告
        └・ホセとアリーナ・ブランカへ戻る
        └・ホセの事前調査報告
        └・通話の混線などを否定
    ┗ ホセの詳細
        └・ラファエル 昨夏突然家へきた孤児
        └・ホセは昔、訓練校の事務員。災害で廃業
        └・頭がよくなく愚直な男
    ┗ ホテルへ
        └・ホセに対する罪悪感
        └・自分もいいように利用してきた

  ■ホテルで対策
    ┗ ファビオラを探す手順
        └・アリーナ・ブランカの安ホテルへ
        └・今後どうやってファビオラを探すか
        └・タイムリミットは三日後
    ┗ 東洋人の可能性
        └・ホセは事前に探していたが、いずれも人違い
        └・以前ファビオラ自身が東洋人に世話になったと
        └・アリーナ・ブランカ在住の東洋人を当たることに
    ┗ 電話の相手
        └・まずは電話の相手を特定することが先決
        └・エンリケから携帯を借りる
        └・つながらない

  ■中華料理店をまわる
    ┗ A店
        └・ホセとエンリケと中華料理店、アジア人が経営するジムへ
        └・一店舗を除いて手掛かりはなし
    ┗ 新聞記事
        └・店で新聞を入手
        └・マスコミで報じられる事件の詳細

  ■ホテルの夜
    ┗ ホテルへ
        └・夜になり輝明、ホテルへ送られる
        └・明日の夜はフィエスタがあることを知る
    ┗ 四人の詳細
        └・ホテルで一人 夕食後、新聞をじっくり読む
        └・死んだ四人の概要
    ┗ 三度目の電話
        └・再度電話をかける
        └・今度は「ロペスとどんな関係があるか」と
        └・電話の相手と翌朝会う約束を。激しい胸騒ぎ


【ドミニカ2日目】
  ■メルカードへ
    ┗ 朝食とタクシー
        └・朝食後バイクタクシーで繁華街へ
        └・少年の荒い運転
        └・渋滞をすり抜けていくバイク
    ┗ メルカード
        └・指定された食堂はうら寂しい場所
        └・バイクタクシーの少年に言づて
        └・何かあれば警察へ
        └・食堂へひとりで 待ち受けていた二人
        └・男に手錠をかけられる

  ■取り調べ
    ┗ マルコとセサール
        └・警察署内で
        └・地元の警察官、マルコとセサールから取り調べ
        └・日本からの電話で応えたのはロペス
        └・ロペスは4つ死体のひとつ
        └・誤解 日本から来たばかりで事件と関係ナシ
    ┗ 事件の可能性
        └・4人死体事件は「事故」との見解だった
        └・建物崩壊と嵐の襲来とが同時間帯だったから
        └・ところが死亡時刻が異なった
        └・ファビオラが何らか関連を?
    ┗ なぜ中国人と?
        └・取り調べ終了
        └・ロペスと関係深い中国人女性が

  ■リリー
    ┗ リリーの情報
        └・リリーの店へ
        └・リリーがなぜ捜査線上に
    ┗ リリーの店
        └・リリーの店は多国籍料理店
    ┗ リリーとの話
        └・捜査に非協力的なリリー
        └・4人死体事件の4人のうち、知っているのはロペスだけ
        └・ファビオラなんて知らない
    ┗ 警備員にメッセージ
        └・マルコが警備員にタバコを
    ┗ 車の中で
        └・どうやら収穫なし

  ■訓練校
    ┗ 訓練校へ
        └・死体発見現場の訓練校へマルコと
        └・昔の面影
    ┗ 過去の活動内容
        └・エンリケやルシオといった過ごした風景
        └・輝明の訓練校での活動
        └・活動の意義について
    ┗ 訓練校周辺へ近付いた者
        └・事件当日まで訓練校に近寄った者は4人を除いていない
    ┗ 四人についての考察
        └・死んだ4人に接点はない
        └・接点として浮かび上がっているのがリリーの店だが
    ┗ ホセからの電話
        └・ホセが心配して電話
        └・エンリケから借りた携帯電話が着信

  ■警察署
    ┗ 遺留品
        └・別室に案内される
        └・遺留品 輝明に見覚えのあるものはない
    ┗ 四人の写真
        └・死体の写真
        └・それぞれ外見の特徴
        └・警察の上層部は事故死として片づけたい
    ┗ ロペスの性癖
        └・一番不可解なことは4人があの場所にいたこと
        └・ロペスの性癖を隠すため、ロペス家は隠蔽したい

  ■ロペス家
    ┗ 夕暮れ
        └・夕暮れの中、車でロペス家へ
        └・ロペス家の豪壮な外観
    ┗ ロペス家のコレクション
        └・家の中に貝や珊瑚の装飾品の数々
    ┗ 長兄の付き人の話
        └・ロペスの、ロペス家の中の位置
        └・ロペスの忌まわしい性癖
    ┗ ロペス家を出て
        └・マルコが乱暴に運転
        └・ロペスの性癖を知り、二人とも無言に

  ■屋台
    ┗ 屋台でプレジデンテ
        └・二人でキンキンに冷えたビールを
        └・簡単な身の上話
    ┗ 屋台に来た理由
        └・リリーの店の警備員 マルコが呼び出していた
        └・4人のうち2人は店に出入りしていたことが判明
        └・リリーの嘘をあばく
    ┗ 輝明の身の上話
        └・マルコが酔って身の上話
        └・輝明が妻とのなれそめ
        └・妻との関係が冷えた経緯
    ┗ マルコの感想
        └・家庭がうまくいかなくなった理由
        └・離婚はせずボランティアとして5年前ドミニカへ
        └・マルコは輝明に共感できない

  ■ホテルへ
    ┗ 電話番号交換
        └・別れ際、マルコと電話交換
    ┗ ホセと
        └・ホテル到着
        └・ホセがラファエルとホテルの前で待っている

  ■フィエスタ
    ┗ 踊る若者たち
        └・漁師たちが開催したフィエスタへ
        └・若者たちが軽快なリズムにのって踊っている

  ■ルシオと再会
    ┗ ラファエルと鶏
        └・疲れていた輝明は隅っこでぐったり
        └・大音量のメレンゲ 若者たちの踊り
        └・ホセの連れ子ラファエルは庭で鶏と
    ┗ ルシオ
        └・ルシオが登場 輝明の元生徒
        └・ルシオについての回想
    ┗ 漁師たちからうわさ話
        └・漁師らのうわさ話(4人の死者たちにまつわる)
        └・数々の猥雑なゴシップに気が滅入る輝明
    ┗ エンリケの本音
        └・酔ったエンリケが輝明に突っかかる
        └・3年間ほとんど連絡なし 災害で大変だったにもかかわらず
        └・言い返せない輝明 ホセが止める
        └・失職後のホセの生活 悲惨なもの
        └・庭でラファエルが鶏を抱えて眠りこける
        └・打ちひしがれる輝明

  ■赤シャツ
    ┗ 島の男
        └・元ファビオラの島に住んでいた男二人が登場
        └・赤いシャツの男がファビオラと家族を知っていると
        └・ただ、ハリケーンが来る前に島を出てはいないと
    ┗ ファビオラの生い立ち
        └・ファビオラの家族はハイチからの流民
        └・ドミニカに渡るまでに海賊に
        └・本土へ渡ってからも差別にさらされ
    ┗ 内緒話
        └・ファビオラの母は娼婦 ファビオラの顔立ちに特徴がある訳
        └・赤シャツがファビオラと知り合ったスポットへ行こうと誘う
        └・輝明は理由がわからないまま承諾 酒と疲労で頭が麻痺
    ┗ 宴のあと
        └・夜中 フィエスタ終了間際
        └・エンリケの言葉、赤シャツの誘い、ホセのこと、妻のこと
        └・複雑な思い


【ドミニカ3日目】
  ■赤シャツの死体
    ┗ 目覚め
        └・早朝目が覚めて外へ
        └・波打ち際で夜明け前の海を見る
        └・日本での仕事を思い出す やり残したこと
    ┗ 夜明け
        └・波打ち際で眠る輝明
        └・気がつくと、夜が明けたあとの海
    ┗ ルシオの生い立ち
        └・振り返るとルシオが
        └・ルシオの残酷な過去
        └・決して人の目を見て話さない理由
    ┗ 男の死体
        └・完全に夜が明ける
        └・波打ち際に赤シャツの死体

  ■スポットへ
    ┗ 遅い朝食
        └・警察による取り調べ
        └・フィエスタに参加した者全員が対象
        └・ホセらと遅い朝食
        └・今日一日の予定を話し合う
    ┗ ルシオの誘い
        └・ルシオがファビオラの島へ行ってみようと
        └・赤シャツが執拗にスポットへ行きたがった
        └・だがホセは気乗りしない
    ┗ スポットまで
        └・ボートで海へ スポットをめざす
    ┗ スポットに到着
        └・スポットは満潮時にのみ顔を出す環礁
        └・スポットを見つけるコツを披露
        └・潜ってみようとルシオ しかし輝明は二日酔い
    ┗ ファビオラの手紙
        └・ルシオとエンリケが潜る
        └・ファビオラの手紙を発見
        └・ハイチへ行ったことが明らかに
        └・拍子抜け、でもホッとした輝明

  ■島
    ┗ 島に上陸
        └・海上からファビオラの島を眺める
        └・ハリケーンの傷跡 今も
    ┗ 島の女
        └・無人の島のはずが一人の女
        └・昔の島民がたびたび周辺海域で漁を
        └・夫が島の反対側に
    ┗ 島からの眺め
        └・山がちな島 ファビオラの育った土地
        └・ハイチへ渡ったファビオラを思う
    ┗ 喜美子と決裂した理由
        └・輝明が帰国してからの家庭の回想
        └・はじめてここへ来たときのことを思い起こす
        └・妻に対して憎しみとも哀れみともとれる感情
    ┗ 漁師が食べていた貝
        └・島の反対側で漁師を見つける
        └・コンク貝を焼いている いくつかもらう
        └・コンク貝の蘊蓄
        └・ファビオラのネックレスを思い出す
    ┗ 自問自答
        └・ふと、あの携帯電話について考える
        └・3年間通話はしていないが着信はしていたかも
        └・着歴を確認すべきだった
    ┗ ファビオラの家
        └・漁師はファビオラと親交があった
        └・すでに崩壊したファビオラの家へ案内される
        └・中から加工された貝殻や真珠が
        └・どこかで見たことのある耳飾り

  ■混迷
    ┗ 腑に落ちない輝明
        └・アリーナ・ブランカへ戻る輝明 腑に落ちない
        └・ファビオラはまだこの近くにいるのではないか
        └・理由をつくって単独行動を
        └・着歴を確認するため警察へ連絡 マルコは不在
    ┗ Bの中華料理店へ
        └・まだ未訪問の中華料理店へ
        └・店員からファビオラの手掛かり
        └・憲法ジムのトレーナーがついてこい
    ┗ ハント役に会う
        └・バラック小屋が並ぶ路地裏の一角に案内される
        └・リリーの特殊な娼婦宿で雇われた男
        └・娼婦宿の全貌 そこで働かされていた少女たち
        └・そこにファビオラはいたのか
    ┗ ファビオラへの思い
        └・店の店員と客が輝明を追いかけてくる
        └・ついにファビオラをよく知る人物たちと出会う
        └・純真な女性だった 輝明の募る思い
    ┗ 盗まれた携帯
        └・マルコと落ち合う リリーの店へ
        └・携帯は盗まれた 着歴確認できず
    ┗ トリックは判明
        └・赤シャツは殺し
        └・真犯人は不明だがマルコがトリックを暴く
        └・マルコはスポットの手紙は偽物だと暴く
        └・輝明は混乱 ホセやエンリケらに騙されたのか
        └・ファビオラに何があったのか 本当にどこにいるのか

  ■リリーの死
    ┗ リリーの死体
        └・リリーのレストランへ
        └・広大な敷地の中に娼婦宿を発見
        └・奥のトウモロコシの倉庫でリリーの死体を発見
    ┗ マルコの推理
        └・マルコの推理を披露
        └・4人死体事件の犯人とは異なる
        └・あの携帯だけが真実を知っている
    ┗ リリーのネックレス
        └・ネックレスの先端についた石を見つめる
        └・ファビオラの家で見つけた耳飾りがフラッシュバック
        └・空港で目にした光景がフラッシュバック
        └・ファビオラはここにいた――
    ┗ フランシスコからのコール
        └・エンリケから借りた携帯に突然電話
        └・ファビオラに会わせてやるという内容
        └・どこかで聞いたことのある声
        └・嘘だと思っても信じるふり
    ┗ 弄ばれたのか
        └・迷うがマルコには内緒
        └・ファビオラは娼婦 四人に弄ばれ復讐
        └・マルコの推理に反論できない
    ┗ 輝明の推理
        └・ファビオラは弄ばれたわけではない
        └・しかし四人と関係があると輝明は

  ■電話局
    ┗ 真珠島へ電話
        └・電話局から伊勢の真珠博物館へ
        └・館長から巻き貝真珠の養殖について
        └・養殖は無理 あのスポットは聖地だった
    ┗ 青田に電話
        └・青田にも電話 職場の様子
        └・帰国を伸ばすことに青田は憤慨

  ■指定された場所へ
    ┗ ホセと出くわす
        └・電話局の前でホセと
        └・ホテルの部屋が荒らされたと知る
    ┗ ホセと目的地へ
        └・ホセの車で指定された場所へ
        └・ホセらの嘘を指摘 ホセは無言
        └・ただ不幸な少女をたくさん見てきたと

  ■5人目の男
    ┗ ホセを帰そうとするが
        └・訓練校に着き、ホセを帰そうとする
        └・ホセは輝明の身を案ずる
    ┗ 訓練校でホセと
        └・訓練校の中へ ホセが追ってくる
        └・二人で海を見ながら、ここでの思い出
        └・ファビオラが来るといっても信じないホセ
        └・何者かに後ろから殴打され意識を失う輝明
    ┗ ランチャの上
        └・ランチャの上で意識を取り戻す
        └・容赦なく海水を頭から
        └・覆面男が顔を覗きこむ
        └・ホセに裏切られたのか
    ┗ 聖地はどこだ
        └・スポットの場所を教えろと執拗に
        └・相手が赤シャツの連れだと判明
        └・ファビオラは殺されたのか
        └・スポットへと導く
    ┗ ファビオラの死
        └・短パンにつかみかかる
        └・ファビオラと叔父を追いつめた理由
        └・ファビオラの死を知る

  ■スポット
    ┗ 格闘
        └・格闘するも腕力で負ける
        └・海で潜水の勝負 輝明に軍配
        └・短パンをロープでランチャにくくりつける
    ┗ エンリケとラファエル
        └・スポットの真実を求めて潜る
        └・意識を失いかけたときにエンリケに助けられ
        └・ラファエルがエンリケに知らせて駆けつけた
        └・だが輝明は再び海の底へ
    ┗ ホースコンク
        └・スポットの内部の描写
        └・カラフルなソフトコーラル、貝殻や珊瑚
        └・大群のホースコンクが棲息
        └・エンリケと一緒に潜って浜揚げする
    ┗ マルコ登場
        └・夜のカリブに光が近付いてくる
        └・マルコの登場 真犯人を確保


【ドミニカ4日目】
  ■事件の真実
    ┗ 昼過ぎまで
        └・翌日の昼まで眠り、海を見て過ごす
        └・ラファエルとセサールと三人で遅い昼食
    ┗ ルシオの逮捕
        └・ルシオはファビオラの恋人
        └・真犯人がどこへ向かったかルシオだけ理解
        └・逮捕されるのを覚悟で告白
    ┗ 事件の経緯
        └・ルシオの証言で事件の経緯が
        └・ファビオラは被災後リリーの元へ
        └・リリーとファビオラの母との関係
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             以       下       略

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2005年05月02日

★応募作品の概要(マインドマップ)

乱歩賞応募作の概要は少しずつ手直しをしている。

特に、輝明と喜美子との関係については大幅な修正をくわえる。


頭を整理するために作成したマインドマップを公開。




乱歩賞応募の概要(マインドマップ)




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Posted by rampo2006 at 12:02Comments(2)TrackBack(0)

2005年03月21日

★応募作品の概要(アイデアレベル)

輝明(33)は全国に拠点のある情報処理サービス企業の主任。3年前から大手工作機械メーカーの基幹システムリプレース作業のプロジェクトマネージャーとして日夜骨身を削っている。(ユーザサイドの極めて理不尽な対応に困憊し、過労で幾度か倒れることも) その夜も、お客の情報システム部部長から常識を逸した要望があり、社内に稟議を通すために夜中まで書類を書いているところだった。

しかしながら輝明はわかっていた。
ここ数ヶ月間費やしたシステム構築が未回収に終わるかもしれないという稟議書が社内を通るわけがなく、書類を作成しながらも絶望感に打ちひしがれている。
胃の辺りを手で押さえ、偏頭痛で揺れる後頭部をもう一方の手で鷲掴みする。カレンダーを見る。壁時計で時刻を確認する。すでに誰もいなくなったオフィス。そのオフィスで輝明はふと現在の置かれた自分の立場を振り返る。
過労のため入退院を繰り返し、そのために痩せ細った体。7年連れ添ったにもかかわらず現在は絶縁状態の妻。そして何より、国際ボランティアとしてドミニカ共和国で2年間活動し知り合った仲間たちの顔、美しく生命の芳香がみなぎるカリブの海……。それらのキーワードが醸し出すイメージが頭の中で錯綜すると、輝明はたまらない気持ちになる。
輝明は三重の伊勢出身。父親が幼少のころ他界したため、また、祖父も随分と昔に死んでいたために、海女であった祖母に育てられた。そのため海に馳せる思いは人一倍強い。ドミニカにいるころは、仕事の合間を縫ってよく海を潜った。
運動神経はそれほどよくはなかったが、潜水にかけては自信があった。カリブの海の色を思い出し、素潜りしていた時のイメージを頭の中に描いていると、いつの間にか涙が浮かんでくる。日本に帰ってきてちょうど3年。この3年間、自分は果たして何をしてきたのだろうか……。


朝の2時を過ぎたころ、部下の青田がオフィスに戻ってくる。青田はまだ20代だがインフラ構築のスペシャリスト。別ユーザのネットワーク環境に不具合が生じ、呼び出しを食らっていた。オフィスに戻り、上長に報告するためのメールを書きにきたのだと言う。ポイント稼ぎのためだ。青田は毎夜毎夜休まず仕事を続ける輝明に呆れ、いい加減、お客の言いなりにならないでくださいよと進言。
担当しているお客の常識外れな要求をよく理解している青田は、輝明より5歳以上年下だがお構いなし。輝明が倒れ、長期入院ともなると代役は自分にまわってくる、あのプロジェクトを任されるくらいなら仕事は辞めますと豪語する。禁煙のオフィスだが、夜中ということもあり青田は平気でタバコを吸い、自分の掌で吸殻を受け止める。
つまらない仕事は中断して、ドミニカの思い出話でもしてください。女とのロマンスだとか。いろいろあるでしょう。気分転換にお願いしますよ。

輝明は青田に言いくるめられ、仕方なく、ドミニカにいた頃のロマンスの話をはじめる。


ボランティアの活動をはじめて一年がたったころ、仕事の合間を縫って海を潜っていた輝明は、ある沖合いの岩礁に美しいスポットがあることを発見。カラフルなソフトコーラルや珊瑚が密集し、見たこともない魚や貝も多数発見できた。

祖母が真珠貝を採取する海女だったため、輝明も貝には詳しい。何度もそのスポットへ行っては珊瑚や貝を鑑賞した。そんなある日、輝明が潜っている最中、同じようにそのスポットを素潜りする現地の少女と知り合う。名前はファビオラ。
18歳。
はじめの数回は、彼女が警戒していたため言葉を交わすことはなかったが、幾度となく顔を合わせるたびに話をし、そして干潮のときにだけ海上に姿を現す岩礁に腰を据えて話をする仲に。ファビオラは岸からわずかに見える島の出身で、お互いがお互いの土地へ足を踏み入れることなく、ただそのスポットでのみ会っていた。

そして二人は恋に落ちていく。

しかし輝明には日本に残した妻がいた。任期終了が近づくにつれ苦悩するものの、結局はファビオラには何も告げずに帰国、今に至っていると輝明は言う。青田は思いもかけないロマンスを聞いて興味津々。それから一度も連絡をとっていないかと聞くが輝明はしていないと言う。ただ輝明にも未練があった。ドミニカへ赴任する前から妻との仲は険悪であったからだ。

そこで輝明は子供じみた賭けをした。帰国間際、ファビオラとの思い出のスポットに行った輝明は、ある場所に防水カプセルで保護した携帯電話を隠しおいた。輝明とファビオラは常にそのスポットで逢引していたが、電話等の連絡手段がない。(ファビオラの島に電話が引かれていないため)そこで二人は岩礁のある場所に手紙やちょっとしたプレゼント(といっても貝殻や誕生カードなど質素なもの)を置いてコミュニケーションをとっていた。輝明が携帯電話を置いたのはその場所である。

輝明は携帯電話をファビオラに持たせ、日本に帰国してもし心変わりしたらそこへ電話してみようとしたのだ。しかし輝明がファビオラに渡した携帯電話に電話が通じるためには、3つの条件が揃ってなければならない。

それは、ファビオラが携帯電話自体を拾い上げて保有していること。そして電話自体に電源が入っていること。そして電波が通じる場所にファビオラが移動していること……この3つだ。

固定電話さえないファビオラの島に携帯電話が利用できるはずがない。ファビオラがその携帯電話を拾い上げ、さらには電源を入れた状態で、島を離れ、ドミニカ本土の、中流の町に移動していなければ使うことなどできない。それらの偶然が重なりあってはじめてこのロマンスは成就するのだが、そんなことははじめからあり得ないことだった。
わかり切ってはいたが、万に一つの可能性でも残しておきたいと思い、今もなおドミニカで加入したその携帯電話は解約していないと輝明は言う。

青田は絶句していて何も言えないが、さらに輝明は「しかしまだ話の続きはある」と言った。
実はファビオラが携帯電話の電源を入れず、ただ保有しているだけの状態にする可能性も高いと思い、スポットに携帯を沈める直前に、ウェイクアップ機能を設定した。輝明は設定した日時がやってくると自動的に電話端末に電源が入り、アラームを鳴らすという設定をしていたのだった。

その日時はいつだ、と青田はせっつくように聞く。設定した日時は、帰国日からちょうど3年後の夜9時。3年もすればファビオラも21歳。島を離れ、町に出て仕事をしていてもおかしくない年齢だ。
自分自身も3年も日本で生活していれば、妻との関係や仕事に対する情熱も変化があるだろう、そのときに改めてファビオラとの関係を熟慮してもよいと判断し、そう設定した。3年後というのはいつだと青田は聞く。輝明はオフィスの壁時計に目を向け、実はそれが今日。日本時間では朝の4時だと輝明は静かに言う。青田は咄嗟に自分の腕時計に目をやる。今は朝の4時10分。その時間を10分ほど過ぎている。驚いた青田は電話してみろよと輝明にけしかける。輝明は躊躇するが、課長の席からなら国外の通話も可能だ、今すぐ電話してくださいよと輝明を説得する。
輝明ももともとその気持ちは強かった。
仕事に疲れ、家庭に絶望した今では、過去の美しい思い出にまた一度すがりつきたいという気持ちに傾きかけていた。青田に説得され、そのさらに10分後、課長席からその携帯電話に電話をすることに。

受話器を持ち上げると気持ちは高ぶる。果たしてファビオラはあの携帯を拾い上げただろうか。果たして島を離れて町を歩いているだろうか。果たしてまだあのバッテリーは充電されぬまま枯れてしまってはいないだろうか……。

うじうじ考え込んでいる輝明を見ていられないと青田は席をはずし、喫煙ルームへ消えていく。一人オフィスに残された輝明は意を決して電話番号をプッシュしてみる。あの携帯電話が電波を拾わない限り、何の反応もないはずである。コールされるわけがないとはわかってはいても指が震えた。
ところが予想ははずれ、輝明が押した番号で電話が通じた。呼び出し音が鳴る。輝明は慌てて電話を切り、興奮するあまり喫煙ルームへ駆け込んで青田に報告する。青田も同様に信じられないという言葉を連発。指定した電話番号は何度も確認した。間違えてはいない。……ということはファビオラが携帯電話を拾い、今この瞬間、電波の届く場所にいたことになる。しかもバッテリーは健在で……。確認するためにもう一度電話してみようと決心するが、今更何を話していいかわからない。
もしもファビオラが3年経った今も輝明のことが忘れず、携帯電話を肌身離さずに持っているというのであれば、もう一度ドミニカに戻って自分の気持ちを確かめてもいいと、そこまで気持ちが高揚するのだった。気持ちを鎮め、青田を横に従えて再度同じ番号をプッシュする。緊張する。気持ちが高ぶりすぎて胃が痛い。隣の青田も興奮のあまりに肩で息をしている。

やはり二度目もコールした。

コールを数える。一回、二回、三回……。果たしてファビオラは電話に出るのか。体中から汗が吹き出てくる。そして……相手が電話に出た。輝明が何か言葉を発しようとしたその瞬間、電話を出た男が荒い息でこう叫んだ。

「お前は、ファビオラかぁぁぁ……!」

怒号とも、死にゆく者の断末魔ともとれる叫び声が受話器を通して輝明の耳に届く。輝明は何か言おうとしたが咄嗟に電話を切った。青田がどうしたと聞いてくるが何も答えられない。

今の何だ? 
なぜファビオラに渡すはずの携帯電話に男が出、しかもその男がファビオラの名前を口にしたのか……。

輝明の頭の中は混乱し、激しい恐怖に体が包まれる。あの声、あの口調。ただごとではない。あの携帯電話がまだ今も生きていて、その携帯電話を通してファビオラの身を案ずるような衝撃的な言葉が投げかけられた。

輝明はその夜、事実を確かめたいという一心でドミニカに渡ることを決心し、プロジェクトの責務を突如放棄する。そして翌日には航空チケットを手に入れ、日本を離れる。

また、海の向こうドミニカでは、ボートでしか渡ることのできない秘密のリゾート地で要人四人が同時に死亡するという不可解な事件が起きていた。これまで鶏や豚を盗んだコソ泥少年をしょっ引くことや、たまにやってくる北米ダイバーの落とし物の手続きぐらいしか経験のない警察官、マルコとセサールが事件解決のために乗り出していた。日本からやってきた輝明は、ボランティアの活動中に知り合った友人たちの力を借りてファビオラの行方を追い、ファビオラの島へ――。

そして、真実を知るためにあのスポットへもう一度潜る――。


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Posted by rampo2006 at 19:40Comments(0)TrackBack(0)