[ ホームへ戻る ]
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
心構え 関連書籍
江戸川乱歩賞をめざす! 語彙を増やすための書籍
来年の一月にまた会いましょう 小説家をめざす人のための指南書
    執筆のときに必要な辞書

2005年05月13日

★犯罪捜査大百科 /長谷川公之著

今日は「犯罪捜査大百科」を紹介する。



著者: 長谷川 公之

タイトル: 犯罪捜査大百科



警察の捜査について、「基本活動」「現場鑑識」「取調べ」「法医鑑識」……などなど、推理小説の創作に必要な犯罪捜査の基礎知識がぎっしりと詰まっている。

はっきり言って、推理小説やミステリ仕立ての映画の創作をする方にとっては、まさに必読の書だ。



犯罪捜査大百科1


かなり分厚く、持ち歩くのは不便。













犯罪捜査大百科2

専門知識がぎっしりと詰まっている。

「読み物」としてもかなり面白い。
「取調べ」の章は特に。











【目次】
序章 警察・警察官
第1章 捜査の基本活動
第2章 捜査の展開
第3章 現場鑑識
第4章 死体観察
第5章 鑑識写真
第6章 指紋
第7章 法医鑑識
第8章 化学鑑識
第9章 銃器鑑識
第10章 文書鑑識
第11章 通貨鑑識
第12章 心理鑑識
第13章 音声鑑識
第14章 逮捕・勾留
第15章 取調
終章 捜査関連用語補遺
犯罪関連・隠語小辞典


※実は仕事が忙しく、今日はこれぐらいしか書くことができませんでした……。




2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-ランキング確認 2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-[ランキング確認]
  

Posted by rampo2006 at 04:24Comments(17)TrackBack(0)

2005年05月09日

★人気作家10人が教える新人賞の極意

昨日、久しぶりに行った紀伊国屋書店で「新人賞の極意」という本を見つけたので、衝動買いした。


発刊から3年ほどたっているようで、情報は新しくない。が、
乱歩賞など新人賞受賞後の編集者の対応や、受賞パーティでのエピソード、その後の発刊ペースなどについてもいくつか紹介があり、興味深く読んだ。



著者: 友清 哲

タイトル: 人気作家10人が教える新人賞の極意


主に本書は、貴志祐介さんや高野和明さん、乙一さんなど、人気作家の「受賞までの苦労話とサクセスストーリー」で構成されている。貴志祐介さんは、会社を辞めて七年間アルバイトもせずに投稿生活をつづけたというし、高野和明さんは渡米して脚本を勉強したという。彼らの執筆姿勢を見習えば、受賞までの道のりが少しでも短くなるかもしれないと、本書の帯にはうたってある。

なるほどなぁ、と思わされた。そういう面もあるかもしれない。


ビジネスの世界でも、「成功者の体験談」的書籍は次から次へと出版されている。トヨタ、松下、キヤノン、京セラといった企業の、著名な社長が書けば、たとえ自社にあてはまらないとわかってはいても、「朝礼の小話ネタ」のために、こぞって買いに走る人は多い。

しかし、しょせん成功者は成功者における物語があり、その物語が誰彼問わず当てはまることはない。


アートの世界なら特にそうだ。


たとえば高野和明さんは、「13階段」の執筆をはじめたのが、12月の頭からだ、という。乱歩賞の〆切が1月末だから、実質執筆に費やした期間が2ヶ月もなかった計算になる。

以前から「死刑制度」については見識があったというが、それにしてもたった2ヶ月であれだけの作品が書けてしまうものだろうか。
正直、驚いた。


さらに乙一さんにいたっては、16歳の夏休みに、一週間部屋に閉じこもって書き上げた処女作が受賞してしまったという。

当のご本人は、原稿を投函してから「あんな稚拙な小説、はやく忘れたい」と思ったそうだが、それが受賞してしまい、その若さゆえに脚光を浴びた。

他の方の体験談もだいたい同じ。「勢いで書いたものが、まさか受賞するなんて思いもしませんでした」とか書いてある。――こんな成功事例が、参考になってたまるか。 (-_-メ)



「これから新人賞をめざす人に、受賞のコツを教えてください」と問われても、

「人より一行でも多く書き、人より一冊でも多く本を読むことです」

なんて書いてあったりする。


高野和明さんが「受賞するまでに脚本を含めて、1万枚ぐらいは書いてます」なんて告白していたが、私だって(駄作ばかりだが)1万枚ぐらいは軽く書いてますわ。それでも受賞できないんだからしょうがないでしょ。

当たり前のことだけれど、本をたくさん読めばいいわけでもなければ、一行でも多く文章を書いて練習すればいいってもんじゃない。

何を読んでどのように理解して、偉大なる先人たちの技術を盗むために意識するか――それが重要であり、その技術を「意識しながら書く」ことが最低限、必要なことだ。

それなのにダラダラ読んで、黙々と書写して、どばーどばーっと拙い文章を書き並べたって意味がない。

これはもう、私の実体験からくるものだ。意味のないことを、あたかも意味があるものだと信じ込んでつづけても意味がないんだからしょうがないのだ。(苦笑)


成功者たちは無意識に「意味のあること」をやっているが、なぜ自分が「成功しちゃった」のか分析できていないのだから、それをうまく言葉で説明できないでいる。

だから巷にあふれかえる「小説指南書」は、きわめて属人的で参考にならないものばかりなのだ。


私は私のやり方で乱歩賞をとりにいく。

才能がない人間が、仕事と育児とボランティア活動をしながら「江戸川乱歩賞」をとったら、それはそれでなかなかいいじゃないか。そのほうが、よっぽど共感されるだろうし、ニュースになる。

(なんてね)





2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-ランキング確認 2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-[ランキング確認]



  
Posted by rampo2006 at 12:34

2005年02月22日

★ベストセラー小説の書き方 /ディーン・R.クーンツ著

私の採点 ★★★★

久しぶりに読みなおした。最初はバカにしていたクーンツのハウトゥ本だが、読み返すたびに新しい発見がある。創作の悩みが深まれば深まるほど、この文庫に手を伸ばしたくなる。

少なくとも、エンターティメント性の高い作品を書こうと考えている方には、「片意地張らずに読んでみなよ」とお勧めしたい。

これと合わせて、「ミステリーの書き方 /アメリカ探偵作家クラブ」も読むべきなのだろうが、こちらは参考になるかどうか判断が難しいところ。

人気blogランキング




著者: ディーン・R. クーンツ, Dean R. Koontz, 大出 健
タイトル: ベストセラー小説の書き方




  
Posted by rampo2006 at 13:43Comments(0)TrackBack(0)

2005年01月30日

★探偵小説の「謎」 /江戸川 乱歩著

私の採点 ★★★★


「古今東西の作品からトリックを抽出して分類した『分類トリック集成』」が掲載されているので購入した。

ミステリ(特に本格ミステリ)を書かれる人には参考になること間違いない。
また、ミステリを読むことをこよなく愛している人にとっても、読んでいると楽しいだろう。

一般の本屋ではほとんど見かけないので貴重な書物だ。

しかし、これを読んでいると、いかに昔の作品が「機械的トリック」に傾倒していたかがよくわかる。


……参考になることは参考になるのだが、このように体系的にまとめられると、小説が単なる商品の一つであるという事実を思い出させられてしまう。

人気blogランキング




著者: 江戸川 乱歩
タイトル: 探偵小説の「謎」



  
Posted by rampo2006 at 13:17Comments(0)TrackBack(0)