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2005年05月07日
★執筆は孤独な作業
昨日の日記に書いたとおり、昨夜は同じ志をもった友人と丸の内オアゾで、現在執筆中の作品に対する悩みや課題について意見交換した。
私は地元に創作仲間がいないせいで、こういう機会は非常に貴重だ。特に相手が、ほぼ同じジャンルの賞をめざしているということもあって、悩める箇所が似通っているところが嬉しい。
小説家は孤独だ。
ミュージシャンや映画製作者たちと異なり、他人と共同作業することがほとんどないし、ひとつの作品を完成させるのに、それなりに長い時間を費やすわけだから、どうしても悶々とした日々を過ごすこととなる。
また、なかなかそのような心情を理解してくれる人が少なく、それが大きなストレスに変わることも多い。
だから昨日のような交流は私にとって重要だ。
ブログやメールといったネットコミュニケーションではなく、声に出して話すことができるということは、ストレス発散にはとてもいい。
さて今回、話し合ったことで一番話題にのぼったのが、「小説をいかに削るか・スリムにするか」ということ。
私も友人も、気持ちがノリだすと調子に乗っていろんなキーワードを作中に散りばめる癖がある。いったんキーワードを増やすとそれに沿った登場人物を増やすし、それぞれの人物にかかわるエピソードを書き込んでいってしまう。
小説の本筋を太い幹とし、本筋と関連性の低いエピソードを枝葉とすると、どうも私も友人もその枝葉の書き込みに力を入れすぎるようだ。枝葉がやがて太い幹となったり先端に別々の花を咲かせたりして、結局はバランスの悪い「木」をつくってしまうことがザラにある。
また、一度書き込んでしまうと、ひとつひとつの文章に愛着を覚えてしまうからタチが悪い。リズムが狂ったり、読者を混乱させるような箇所だとわかっていても、書いた本人はなかなか削ることができなくなる。
ひどいときは、その枝葉を「本筋」にしてしまって、全文書き直しを余儀なくされたこともあったほどだ。
(そうして成功した小説もあるが)
作品がどのようなプロセスをたどって完成されてもいいが、乱歩賞の上限はたった550枚なのだし、その性格上、そこそこにバランスのよいストーリーを詰め込んでいかなければならない。
私が現在執筆中の作品も、かなりの数のキーワードが入っている。登場人物も多い。だが主な舞台が「ドミニカ共和国」という、日本人には認知度の低い場所であるため、それなりの描写と説明も挿入する必要がある。
長く、ひとつの作品に集中していると、いろんな物事を詰め込みたくなるが、頭を冷やして自分の感情をコントロールすることが不可欠だ。
本筋からそれない形でうまく刈りとっていけるといいと思っている。
ところで、近日中に応募作のプロットを公開する。
(全編オープンにすることはないと思いますが)
来週は仕事が忙しいのでどうなるかわからないが、早急にバッサバッサと枝葉を刈りとって、一気にプロットを完成させたい。
2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-[ランキング確認]
※丸の内オアゾの丸善には、「ナゴヤ本」がありませんでした。少なくとも「話題の新刊コーナー」には。ホリエ本に完敗。ただ、他の書店では「名古屋コーナー」を見つけましたけど。
※とりあえず、プロットを構成する骨組みを公開します。
私は地元に創作仲間がいないせいで、こういう機会は非常に貴重だ。特に相手が、ほぼ同じジャンルの賞をめざしているということもあって、悩める箇所が似通っているところが嬉しい。
小説家は孤独だ。
ミュージシャンや映画製作者たちと異なり、他人と共同作業することがほとんどないし、ひとつの作品を完成させるのに、それなりに長い時間を費やすわけだから、どうしても悶々とした日々を過ごすこととなる。
また、なかなかそのような心情を理解してくれる人が少なく、それが大きなストレスに変わることも多い。
だから昨日のような交流は私にとって重要だ。
ブログやメールといったネットコミュニケーションではなく、声に出して話すことができるということは、ストレス発散にはとてもいい。
さて今回、話し合ったことで一番話題にのぼったのが、「小説をいかに削るか・スリムにするか」ということ。
私も友人も、気持ちがノリだすと調子に乗っていろんなキーワードを作中に散りばめる癖がある。いったんキーワードを増やすとそれに沿った登場人物を増やすし、それぞれの人物にかかわるエピソードを書き込んでいってしまう。
小説の本筋を太い幹とし、本筋と関連性の低いエピソードを枝葉とすると、どうも私も友人もその枝葉の書き込みに力を入れすぎるようだ。枝葉がやがて太い幹となったり先端に別々の花を咲かせたりして、結局はバランスの悪い「木」をつくってしまうことがザラにある。
また、一度書き込んでしまうと、ひとつひとつの文章に愛着を覚えてしまうからタチが悪い。リズムが狂ったり、読者を混乱させるような箇所だとわかっていても、書いた本人はなかなか削ることができなくなる。
ひどいときは、その枝葉を「本筋」にしてしまって、全文書き直しを余儀なくされたこともあったほどだ。
(そうして成功した小説もあるが)
作品がどのようなプロセスをたどって完成されてもいいが、乱歩賞の上限はたった550枚なのだし、その性格上、そこそこにバランスのよいストーリーを詰め込んでいかなければならない。
私が現在執筆中の作品も、かなりの数のキーワードが入っている。登場人物も多い。だが主な舞台が「ドミニカ共和国」という、日本人には認知度の低い場所であるため、それなりの描写と説明も挿入する必要がある。
長く、ひとつの作品に集中していると、いろんな物事を詰め込みたくなるが、頭を冷やして自分の感情をコントロールすることが不可欠だ。
本筋からそれない形でうまく刈りとっていけるといいと思っている。
ところで、近日中に応募作のプロットを公開する。
(全編オープンにすることはないと思いますが)
来週は仕事が忙しいのでどうなるかわからないが、早急にバッサバッサと枝葉を刈りとって、一気にプロットを完成させたい。
2006年江戸川乱歩賞をめざすblog(ブログ)-[ランキング確認]
※丸の内オアゾの丸善には、「ナゴヤ本」がありませんでした。少なくとも「話題の新刊コーナー」には。ホリエ本に完敗。ただ、他の書店では「名古屋コーナー」を見つけましたけど。
※とりあえず、プロットを構成する骨組みを公開します。
■プロローグ
┗ 輝明と喜美子
┣ 妻の余命は三年
┣ 妻の背中に雪色
┣ 購入マンションの概要
┗ 非情なクライアントへの呼び出し
┗ クライアント
┣ 雪道を踏む
┣ 金沢に謝罪
┣ プロジェクトの概要
┣ 改修の内容
┣ 青田の女性観
┗ 青田のドミニカ観
┗ ドミニカの話
┣ 輝明の昔話(スポット)
┣ 志半ばで帰国した理由
┣ カリブに沈めた携帯
┣ 3年後の時刻
┣ ファビオラへコール
┗ 男の怒号
┗ タクシー
┣ 帰路
┣ カリブに沈めた携帯についての考察
┗ ドミニカへのフライト確認
┗ 出発準備
┣ 貝殻と電話番号
┣ 金沢から再度の非情な電話
┣ 出発準備
┗ 青田へ電話
┗ 飛行機で
┣ 機内で幼少のことを思い起こす
┣ カリブの思い出
┣ 東洋人の影
┗ 真珠の蘊蓄
■ドミニカ1日目
┗ 空港
┣ ドミニカ共和国
┣ ドミニカの雰囲気
┗ メレンゲダンサーの踊り
┗ 2度目の電話
┣ 電話待ち
┗ 1度目とは異なる声に戦慄
┗ 空港からの道
┣ エンリケの出迎え
┣ 事件の話――四人の死体
┣ マスコミも騒いでいる
┣ 過去の活動内容
┣ エンリケの生い立ち
┗ カリブの海が見える
┗ アリーナ・ブランカ
┣ アリーナ・ブランカに到着
┗ ハリケーン・イサベルの傷
┗ ホセと再会
┣ ホセの工場
┣ ホセとの再会
┣ ホセの調査報告
┣ ホセという人物について詳細
┗ ホテルへ
┗ ホテルで対策
┣ ファビオラを探す手順は
┣ ホセの事前調査
┗ 電話の相手は
┗ 中華料理店をまわる
┣ A店〜F店を順繰りに
┗ 新聞記事を入手
┗ ホテルの夜
┣ ホテルへ
┣ 記事で殺された四人の詳細
┗ 三度目の電話でまた違う声
■ドミニカ2日目
┗ メルカードへ
┣ 朝食とタクシー
┗ メルカードへ
┗ 取り調べ
┣ マルコとセサール
┣ 事件の可能性
┗ なぜ中国人と?
┗ リリー
┣ リリーの情報
┣ リリーの店
┣ リリーに話
┣ 警備員にメッセージ
┗ 車の中で
┗ 訓練校
┣ 訓練校へ
┣ 四人についての考察
┗ ホセからの電話
┗ 警察署
┣ 遺留品
┣ 四人の写真
┗ ロペスの性癖
┗ ロペス家
┣ 夕暮れ
┣ ロペスの付き人の証言
┗ ロペス家のコレクション
┗ 屋台
┣ 屋台で
┣ 屋台に来た理由
┗ 輝明の身の上話
┗ ホテルへ
┣ 電話番号交換
┗ ホセと
┗ フィエスタ
┗ 踊る若者たち
┗ ルシオと再会
┣ ルシオ
┣ ルシオの生い立ち
┣ 漁師たちからうわさ話
┗ エンリケの本音
┗ 赤シャツ
┣ 島の男
┣ ファビオラの生い立ちが明らかに
┣ 秘密の話
┗ 宴のあと
■ドミニカ3日目
┗ 赤シャツの死体
┣ 目覚め
┣ 夜明け
┣ ルシオの生い立ち
┗ 男の死体
┗ スポットへ
┣ 昼食中
┣ ルシオの誘い
┣ スポットまで
┣ スポットに到着
┣ 携帯を沈めたいきさつ
┗ ファビオラの手紙
┗ 島
┣ 島に上陸
┣ 島の女
┣ 島からの眺め
┣ 喜美子と決裂した理由
┣ 美しい貝
┣ 自問自答
┗ ファビオラの家
┗ 混迷
┣ 腑に落ちない輝明
┣ Bの中華料理店へ
┣ ハント役に会う
┣ ファビオラへの思い、募る
┣ 盗まれた携帯
┗ トリックは判明
┗ リリーの死
┣ リリーの死体
┣ フランシスコのイヤリング
┣ マルコの推理
┣ フランシスコからのコール
┣ ファビオラは四人に弄ばれたのか
┗ 輝明の推理
┗ 電話局
┣ 伊勢の真珠島へ電話
┗ 青田に電話連絡
┗ 約束の場所へ
┣ ホセと出くわす
┗ ホセと目的地へ
┗ 5人目の男
┣ 約束の場所
┣ 犯人を待つ
┣ 犯人あらわる
┣ 聖地はどこだ
┗ ファビオラの真実
┗ スポット
┣ 格闘
┣ エンリケとホセ
┣ ホースコンク
┗ マルコ登場
■ドミニカ4日目
┗ 事件の真実
┣ 昼過ぎまで寝る
┣ ルシオの真実
┣ 事件の経緯
┣ 聖地の真実
┣ ホースコンクの説明
┗ 最後の夜
┗ 空港
┣ ルシオはハイチへ
┗ ホセの子供たち
■エピローグ
┗ 日本へ
┣ 機内で携帯電話
┣ ルシオのその後
┗ 成田で雪
┗ 地獄の日々
┣ 翌日から
┗ 辞表
┗ 妻のいない部屋
┗ 妻のいない部屋
┗ 最後の真実
┣ 喫茶店
┣ 離婚届け
┣ 病院
┗ 喜美子の告白
Posted by rampo2006 at 07:06│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
おはようございます。東京出張、お疲れ様でした。
近日中にプロット公開という事で、すごく楽しみにしています。
今回掲載されていたプロットの骨組みのまとめ方を参考にさせて頂き、私も自分の作品の骨組みを書いてみました。
さらにピックアップする事で全体の流れが良く見え、とても役に立ちます。
小説をスリムにする作業は、その文章を書いた本人からすると文字の並びそのものに愛着があったりして難しいですよね・・・うーん・・・でも、私もそろそろ削る作業をしないと。
あ!ランキングクリックは、じゅんさんへの応援の意味を込めて毎日欠かしません(笑)
近日中にプロット公開という事で、すごく楽しみにしています。
今回掲載されていたプロットの骨組みのまとめ方を参考にさせて頂き、私も自分の作品の骨組みを書いてみました。
さらにピックアップする事で全体の流れが良く見え、とても役に立ちます。
小説をスリムにする作業は、その文章を書いた本人からすると文字の並びそのものに愛着があったりして難しいですよね・・・うーん・・・でも、私もそろそろ削る作業をしないと。
あ!ランキングクリックは、じゅんさんへの応援の意味を込めて毎日欠かしません(笑)
Posted by 愁子 at 2005年05月07日 11:29
昨夜、集中して執筆しようとしたんですが、子供がぐずついてなかなかすすみませんでした。突然、ひらめいて、「あ!もうこうしてしまおう、そのほうがすっきりする!」とアイデアが浮かんだんです。
アイデアが浮かぶと、だーーーっと書いてしまいたいんですが、パソコンに向かってる私に子供がまとわりついてきて、どうにもなりませんでした。私は寝つきがいいので、子供を寝かしつけているうちに、私のほうが先に寝てしまって……。
アイデアが浮かぶと、だーーーっと書いてしまいたいんですが、パソコンに向かってる私に子供がまとわりついてきて、どうにもなりませんでした。私は寝つきがいいので、子供を寝かしつけているうちに、私のほうが先に寝てしまって……。
Posted by じゅん at 2005年05月08日 07:58